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DEAR. 総まとめ

2016年の大晦日と2017年の元日に運良くコンサートを拝見することができ、そこから徹夜で

元日のChiku Taku事件

天使達のプレゼント交換2016

DEAR. 12/31 MCまとめ

DEAR. MC 1/1 2部 まとめ (←②を含む)

DEAR. 2016-2017 備忘録(←①~④を含む)

の5つを半ば深夜テンションで書きました。時間を置いて改めて読み返すと誤字脱字の嵐(一応直したつもりなのですが、まだあるかもしれません…)。そんな文章に一瞬でも目を通して下さった方々本当にありがとうございました。

 

最後に、「DEAR.」を通しての個人的な感想(考察)で締めたいと思います。真面目に書いている部分もありますが、贔屓目MAXな表記も多いので苦手な方はその場でUターンしてください(笑)。

 

内容は大きく分けて以下の4点について

〇「DEAR.」の意義

〇セトリ(東京ドーム公演)について

●ツアーとの比較

●全体を通して

Hey! Say! JUMPについて

山田涼介について

 

〇「DEAR.」の意義

10周年の年はおそらくお祭り騒ぎになる事が予想されるため、その前にJUMPの現在地を示す事は9年目の重要な役割と言えるだろう。/DEAR. 考察(2016年8月作成)

結論から言えばこういう事だと思う。今考えると、メンバー自らセットリストや演出等を考えた2014年の東京ドームで行われたLive With Meが10周年で高くジャンプする為の踏み出しで、smartがホップ。翌年2015年のJUMPing CARnivalがステップ。そして2016年のDEAR.は最後のジャンプの前にもう1度しっかりと足元の地面を固める役割を担っていたのかなと。しかも!踏み出しと飛躍前の最終確認(ジャンプ前の踏み切り)が他でもない東京ドーム。smartではちょっと背伸びをしてる感じがしたけれど(それはそれで非常に良かった!)、今回のDEAR.はまさに等身大の彼らの「今」が伝わって来た様に感じた(orderにしてもTasty Uにしても数年前だったらしっくり来ていなかったと思う)。これが彼らが私達ファンに見せたい姿なんだなって思った。もちろんアルバム・ツアー全体を通してそう感じた訳ではあるが、私が特にそう感じた曲が2曲ある。

まずは「Ride With Me-2016-」…といきなりアルバムに入っていない曲を挙げているが、個人的に外せない!

 逆三角形から始まり次々と変化するフォーメーションと時間差の振り付けに加えただガムシャラに踊っていた3年前にはなかった余裕(振りの間の余韻)。自分達はここまで進化したんだぞと見せつけられた気がした。/DEAR. 8/14 1部 備忘録

 デビューした年齢が若かった事もあり常に伸びしろがあると言ってもいい彼らにとって、日々進化する事はある意味必然なのかもしれない。でもこの曲でこんなに進化した姿を見せるのはずるい…。「今すぐにRide With Me」って言われ迷わず彼らに乗ったが、もう振り落とされそうなくらいに彼らは力を付けてるんだと気付いてハッとした。

私はこの曲を第2のデビュー曲だと思っているし、発売されてから1回もセトリ落ちしていない事を考えるとJUMP自身も思い入れのある曲なのかなと思う。その証拠として何度でも声を大にして言うがこの曲の時だけバックの大きなスクリーンには何も映ってない!!ド真ん中にあって、曲ごとに凝った映像やメンバーを映す大きなスクリーンを一切使用しないという演出をする位、自分達を見て欲しいという事だと思う。現に直接、全体のフォーメーションや動きを見た方が絶対に良いと思う。一見パパッと動いているように見えるけれど、少しでもカウントがズレるとぶつかりそうになる位入り組んでるし、それだけお互いを信頼しあって移動しているって感じられる。個々のダンスは個性が溢れているのに、全員で1つのダンスになっているから。彼らが何年もかけて磨いてきたパフォーマンスの現在地がまさに「Ride With Me-2016-」なのだ。

 

そして2曲目は、やはり「Dear.」である。

 アイドルとファンの間にある愛は「親愛」なんだろうなと。親愛って凄く強い愛だと思うんです。恋愛のように冷めることもないし、お互いの信頼の上に成り立つ関係だと思います。だから、この曲「Dear.」本当に大好きなんです。/DEAR.2016-2017 備忘録

アルバムを手に入れて最初にこの曲を聴いた。まずアコギから始まる前奏で既に涙目になり、歌い出しの山田さんの「何度も話した夢はまだ ずっと遠くて でも追い続けるよ」で涙が出た。歌詞の解釈の仕方は人それぞれあると思うが、ファンに向けて歌っているという仮定で解釈すると、なんて優しい歌詞なんだろうと思ったから。「愛してる」「好きだよ」という歌詞は全くなく、あくまでも「My Dear.君へ捧ぐ」「僕の声 そこに届いてますか」。アイドルとファンの間の1番幸せな距離感を的確に表しているなと思った。物理的には遠いけれど「カタチの無いものを信じる強さ」で引き寄せられ繋がっている。その強さが「Dear.(親愛)」なのかなと。彼らの思いの現在地が「Dear.」なのだ。

 

最後に、アルバム自体の構成についても考えてみると、可愛い(Chau#、We are 男の子!等)と言うよりはどこかオシャレで大人っぽく(order、愛のシュビドゥバ等)、元気で明るい(真剣SUNSHINE等)と言うよりは優しい柔らかさがあり(Dear.、KISS Diary等)、そして未来への強い意志を感じる曲(ドリームマスター、Brand New World等)が多い印象がある。前回のJUMPing CARがカラフルなおもちゃ箱なら、DEAR.は手紙の入っている木箱っぽいなと。

 

DEAR.は来年のHey! Say! JUMPも楽しみだなと思える、1年後に読み返すとその本当の価値が分かる手紙。/DEAR. 考察

 と2016年8月の私はそう書いていたが、まさか1年以内にもう1度箱を開けて読み返す機会(東京ドーム公演)がくるとはその時は全く思っていなかった。本当の価値が何かは正直まだ分からないけれど、「親愛」って素敵で強い愛だなと改めて感じる事が出来た。

 

 

 


〇セトリ(東京ドーム公演)について

●ツアーのセトリとの比較

本編のみ(アンコールを除く)に着目してツアー時は披露したがドーム公演でセトリ落ちした曲は「Speed It Up」「パーリーモンスター」「order」「我 I Need You」「Eve」「Tasty U」の6曲で、逆にドーム公演のみ披露したのが「スギルセツナ」「ガンバレッツゴー」「Beat Line」「Magic Power」「Your Seed-バンドVer.-」「GIFT」「Give Me Love」「School Girl」「AinoArika」に加えて「From.」か「Fantastic Time」なので10曲。また、曲は同じだが演出が変更されている曲等もあるがここでは主要な変更についてのみ触れたい。

まず、Hey! Say! 7とHey! Say! BESTの曲がどちらも変更された。お兄様方はセクシーなSpeed It Upからセクシーさも残しつつオシャレでしっとりとしたスギルセツナに。弟君らはパーリーモンスターでロックロックしていたのが、(4人とも酉年なのに)可愛いうさぎちゃんになって歌うガンバレッツゴー。曲調は真逆だが、どちらも懐かしさを感じる演出という点では共通している。

次にorderがなくなりBeat Lineに。個人的にorderの椅子を使ったダンスが大好きだったので少し残念な気もしたが、JUMPは本当にBeat Lineへの思い入れが強いのだろう。(ありせ等もあるが)やはりこの曲が今のフォーメーションダンスの原点なのかなと。

Your SeedはバンドVer.にしラップを追加することで飽きないし、冬のバラードであるGIFTをEveの代わりに持ってきたのは大正解(パート割りもEveを意識し変更されていたのは嬉しかった)。

そしてJUMP名物後半激しいダンス3連続の真ん中がTasty UからGive Me Loveに。これに関してはTasty Uの腰突きが見られないという弱点があるのは確か(笑)。しかし、白と金の衣装でしっとり、力強く踊るGive Me Loveは冬にぴったりだと思った。(個人的には山田さんが全パート生歌で大満足)

 

 ●セトリ全体を通して

①ビトラ→ウィークエンダー→FT
②Chiku Taku→Your Seed→GIFT
③SUPERMAN→ギミラ→RWM-2016- 

の3つの山場(魅せ場)があったのかなと感じた。①と③はダンスの魅せ場で②は歌唱力と演奏力の魅せ場。しかも②と③の間には1曲のみで(それも刺激的なMr. Flawless)、ほぼ立て続けに大きな波に飲まれる感覚。

InvitationからのМasqueradeで一気に雰囲気を完成させる事が出来るし、これ迄で1番アルバム曲を中心にしているのでやはり統一感がある。①と③はダンスの魅せ場という点では共通だが、①は掛け声や一緒に踊る事が出来る半分参加型なのに対し、③は完全にJUMP9人のパフォーマンスに見入る為の魅せ場。また①~③以外は参加型で楽しめる。「一緒に楽しむ」と「パフォーマンスを見せる」のケジメをしっかりと付けるJUMPらしい構成だと思った。

 

 


Hey! Say! JUMPについて

ズバリ今のJUMPに足りないのは個性!正確には言えば1人ひとりの見せ場!もちろん、どの曲も1人ひとりのパートは見せ場だと思うし、バンドやアカペラ、決め台詞…要所要所にアクセントはある。だけど全ての曲に均等に見せ場を作るあまり、曲全体として凄い衝撃を受けるものが無かったのも事実(だと私は感じた)。例えばsmartでいうとRide With Meの無音ダンスとか、光くんがほぼラップを担当してフルでガッツリ踊ったCome Back…?とかそういう類いの曲がなかったなぁと。それからドームという大きな場所なのにメンバーカラーの衣装が少なくて(Viva!9's SOULのベストくらい)、正直探しにくいと思った(って前回の東京ドーム公演の時も松本潤くんに指摘されてなかった?)。メンバーの一体感を強調するJUMPが私は大好きだし、それが大人数の彼らの弱点を逆手にとった大きな魅力だって事も分かってる。でも、「この曲は〇〇が主役で、それ以外はバックダンサー」みたいな曲があっても今のJUMPなら大丈夫だと思う。今年はアニバーサリーイヤーだから、ソロ曲メドレーとかあっても良いのでは。個性は溢れてる。それを担当の人は見てるから分かる。だけど全員を見るなんて不可能で…だから、メンバー1人ひとりの強みを会場全体で共有出来る曲があっても良いのではと思った(まぁ、Viva!9's SOULとかユニット曲も十分そうなのだが)。帝王薮様が真ん中で奏でる音域の広い美声を、光くんの音楽センス爆発を、いのーちゃんの作曲したピアノを、ゅぅゃの表情豊かなイケボを、大ちゃんの神的なリズム感を、圭人のクセのあるラップとギターを、裕翔くんの長い手足を存分に楽しめるダンスとドラムを、知念さんのずば抜けた身体能力を、山田さんの孤高の儚さ(重い)を存分に発揮できる演出が見たい。念を押して言うけれど、私は統一感があって、外だと端っこでちっちゃくまとまってるけれど内に物凄いエネルギー秘めてるJUMPが大好きだから!

それから、毎公演Dear.を歌った後に「Hey! Say! JUMPのこと好きな人〜?」「ここにいるファンの皆のこと好きな人〜?」ってわざわざ確認し合う作業が本当に大好きだった。ほぼ100%のファンは好きだから来てるのに…白とピンクの衣装を身に纏った9人の美しくてカッコよくて可愛い天使達がこんなにも愛してくれてるんだって。会場にいる皆が優しい笑顔で、本当に幸せな時間が流れてた。これからもそんな全員20歳超えなのにまるっと可愛さも提供できて、そして年相応のカッコよさも持ち合わせているマルチなJUMPでいて欲しい。

 

 


山田涼介について

8月の考察で語っているので興味のある方は下の記事の「山田涼介について」をご覧下さい。

DEAR. 考察 - せつないこの地球で

今回のドーム公演で感じたのはやっぱり彼は努力の人なんだという事だった。だって元日のChiku Taku事件の時、全然キーに合わせられてなかったから。彼を悪く言うつもりは毛頭ないが同行者が「まず最初の1音目が違った、あれくらいは合わせられないとプロとしては駄目だと思う」って冷静に言ってて、私自身もそう思ったのは確か。だからこそ、仕切り直しでいつも通りの彼の歌声を聞いた時に「これは元々生まれ持った物ではなくて、カラオケでエコーなしで練習したり、自分の声を録音したりと長年の努力の上で掴み取った歌声なんだ」って改めて気付かされた。それから、仕切り直しの前に薮さんと伊野尾さんと3人で話していた時に「変わらない〜♪」っていつもと違うキーの方でワンフレーズだけアカペラで歌っててその時はキーが合ってたから「うわぁ、負けず嫌いの山田さんらしいな」って思った。

そして何よりDEAR.を総合演出したのは大きかった。尚且つ彼を見守るメンバーがそれはそれは優しくて…メンバーに心から「ありがとう」って言えるって当たり前の事かもしれないが、なかなか出来ない事だと思う。Chiku Takuのパート変更にしても、セトリの曲選考にしても賛否両論があるのは当たり前。「2016年 ファンのリクエストには極力応えた?」という雑誌の質問に対して

ゴメン、✕。ファンの意見ってマジョリティーかマイノリティーか分からないし、オレはブレない存在でいたい。オレ様に聞こえるかもしれないけど、こんなオレに付いてきて!

と答えているが、この数行に彼の考え方が本当に凝縮されている気がした。「彼らが自信を持って提供してくれるもの」は絶対的であり、そこからどの様に解釈していくかは人それぞれだと思う。

ブレないアイドル山田涼介が私は好きです。

 

 

 まとめ…

DEAR.を通して「アイドルとファンの関係性」について改めて考える事ができたし、10周年を前にJUMPの現在地と、彼らの愛(親愛)を確認する事もできて幸せでした。冒頭でポップ、ステップ、ジャンプという表現を使ったけれど正直な気持ちを言えば、今までのように1歩ずつ積み重ねてくれれば十分なんです。だけど!今のJUMPには期待させて欲しいなって…そう思えます。

 

とりあえず「DEAR.」についてはこれで一区切りつけられたかなと思います。ここ最近のJUMP事に関して私の中で「DEAR.」が占める割合が大き過ぎて、いつまでもGive Me Loveの感想が書き終わらず…。そうこうしている間にOVER THE TOPも解禁されたので、それについても考えたいのですが、本当に今のJUMPが飛ぶ鳥を落とす勢いで…嬉しい悩みです。

長文失礼しました&最後までお読みいただきありがとうございました。