せつないこの地球で

トクベツじゃなくても大切な今日 繋いでいたい

元日のChiku Taku事件

本当は先に公演全体のレポを書こうと思ってました。でも、起こっちゃったんですよ、事件が。

一言で言うと「Hey! Say! JUMP LIVE 2016-2017 DEAR.東京ドーム公演中Chiku Takuのピアノのキーの設定ミスにより、仕切り直しをする」それだけの話です。ですが!私にとっては凄く貴重な体験だったので先にこの件のみについて記憶の薄れない内に書くことにしました。

 

以下ネタバレです↓

 

前の曲「僕とけいと」が終わり会場は微笑ましい雰囲気に包まれていた。そこに響き始めるピアノの音。その時は気付かなかった、キーが違う事に(後から考えれば少し通常より低めだったのかな…)。

 

私がその事に気づいたのは山田さんの歌い出しの音が明らかに違ったから。音楽に詳しい訳でもなんでもない私でも気付くレベルに低かった。

山「変わらない物はないから〜僕達は歩き続け…1度だけ振り返りたぃぃ♪」

この時点で客席から笑いが起こった(私もその1人)。明らかに音程がおかしいし、歌いにくそうだった。前日普通に歌えていたのに何が起きたのか分からなかった。

山「分かってる、ダメなことくらい♪」

何とか歌い切ったが、もう客席がどよめきの嵐。

薮「寂しさを紛らわす度〜♪」

あれ、薮さんもおかしい!明らかに低い。

薮「僕はまた思い出すから♪」

ここまで来るとどうしていいか分からず、兎に角ざわつく客席。

薮「いつまぁ ちょっとさ ごめん……」

山「伊野尾ちゃん×2」

客\キャー/

山「キー違くね!?」

薮「あの、1つ言っていい?」

山「キー違うよ これぇ!!頭からキー違うんだよ!」

薮「そもそも、最初からキー違うのよ(笑)」

山「コレは無理!!」

薮「俺と涼介 センターステージの下で『キー違くね!?』って(笑)」

薮さんが喋り出してから、薮さんは下手から、山田さんは上手から伊野尾さんのいるセンターステージに早歩きで向かいながら凄い早口で…メモが追いつかない追いつかない(笑)それだけ焦っせていたという事だと私は勝手に解釈している。

 

伊「これね……大丈夫?予想外ですよ私は」

山「伊野尾さんこれ(キー)違いますよね?」

伊「私はちなみに合ってます」

(多分薮)「設定が違うの?」

伊「トラブルっぽい?」

山「皆、1回忘れよう(笑)」

客席\笑い声/

薮さんと山田さんは各々の立ち位置に戻りながら

山「仕切り直しね!良いじゃん、光一く…」

薮「時間がチクタク(Chiku Taku)進んでいく」(時計を見る仕草)

客席\笑い声/

山「薮ちゃんね、光一くんも『Show must go onだ』って言うもんね!」

薮「そうそう」

伊「そうよ」

薮「何があってもshowは続けなければいけない」

山「そう!これも含めてshowなのよ!いいのよ!いいのよ!」

伊「これね……あのぉ〜1番びっくりしたの誰だと思う?……私ですよ?」

(多分山田)「知ってますよ」

伊「いつも通り弾き始めたら、あれ?おかしいなって(笑)」

山「いや、僕もそのキーに合わせられるかなって思って歌い始めたら、全く合わない!!(笑)」

客席\笑い声(大き目)/

ここで山田さん「変わらない〜♪」と確認(?)がてら歌うと若干悲鳴が上がったような気がする。

伊「いやぁね〜これね〜もう1回…」

山「もう1回いいかい?」

客席\イエーイ(拍手)/

薮「ごめんね、松島くん※、この後予定あったら」※SexyZoneの松島聡くんが観覧に来ていました。

伊&山「ごめんね」

伊「どっからやる?(笑)」

薮「えっ、頭からいこう。俺ら(薮さんと山田さんで)聞いてたあげる」

山「ココで見守ってるわ」

薮「1回弾いてみ、(キーが)合ってるか」

伊野尾さんピアノを鳴らす(最初のポロン♪)

山「そうそうそう、それ(笑)」

伊「これね(笑) 初めて来た人は何の事やら」

山「そうだよね、ごめんね」

薮「Chiku Takuっていう歌があって、キーがね違ってね…」

伊&山「そう、キーがね(笑)」

山「東京ドームでこんなミスがあるとは」

伊「もう1回やり直しても いいのぉ〜?」

客席\おっけい〜!/

薮「いやぁ〜便利な言葉!」

山「じゃあ、仕切り直していきますか」

薮「伊野尾のタイミングでいいよ」

 

そして、数秒後仕切り直して伊野尾さんのピアノの音が静まり返ったドームに再び美しく鳴り響く。そして山田さんにスポットが当たると、そこにはニコニコ山田さん。

客席\笑い声/

そして山田さんが絶妙な間をおいて歌い始める

山「変わらない物はないから〜♪」

そこで自然と客席から大きな拍手が起こった。

山「僕達は歩き続けるぅ♪」

ここで山田さんがピースをした。ニコッニコの笑顔で、「やったぜ!」って感じの安堵の表情にも見えた。もちろん会場悲鳴(笑)

山「分かってるダメなことくらい♪」

の「ことくらい」でくるっと下手側を向いて薮さんの方を指さす。そして上手側は暗転し、下手側の薮さんにスポットが当たる。

薮「寂しさを〜♪」

ここでも同様に拍手が起きた。そして

薮「チクタク戻れずぅ〜」

でピアノの音が終わった瞬間に

薮「これこれ(薮さんスマイル)」

客席\悲鳴と拍手/

 

数秒間の沈黙の後、中島さんのドラムのスティックが4回鳴った。あぁ、いつも通りのChiku Takuだ。客席は大きな歓声に包まれた。でも、1番を歌い終えてバンドの3人の見せ場の時に暗転した花道を歩いてメインステージに向かう6人の後ろ姿が私の目にはすっっっごくカッコよく映った。(勿論、バンドの3人がカッコイイのは言わずもがな)

 

ファンにとってはハプニングはレアだから美味しいと思うけれど、本人達はそうでは無いと思う。特に山田さんは彼の歌声で会場が笑い始めたから相当恥ずかしいというか、正直嫌だったのではないかなと思った。以前どこかで「ライブの最後の挨拶もちゃんと考える。その場で対応出来ないからライブ中にこういうミスが起こったらこうしようとか絶対考えてる。」みたいな事を言ってて、私はそう言う山田さんの仕事人としての1面を見ることが好きな事もあり今回は何か嬉しかった(ごめんね山田さん)。今回のハプニングは山田さんの引き出しの中にあったのかな?…多分無かったと思う(笑)。でも、(スタッフさんからイヤモニで指示があったのか否かはファンの私には分からないけど)音程違っても歌い切った山田さんを見て本当に「Show must go on.」なのかなって久しぶりに思った。

そして、仕切り直しを切り出せるのはあの状況では薮さんしかいなかったと思うし、キーが違う事に相当動揺したはずなのに最後までピアノを弾いた伊野尾さんも、暗転して暗い中で急いでキーの調節をしていたスタッフさんも、その時間を稼いだ3人も…1人ひとりに役割があって、そのどれか1つでも欠ける事は許されなくて…Hey! Say! JUMPとスタッフさんのチームとしての一体感の切れ端を見たような気がして私は凄く嬉しかった。

2017年初っ端にハプニングなんて、もう今のJUMPは何も怖くないね!