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DEAR. 考察

Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2016 DEAR. 8月14日の1部の考察(&「DEAR.」の考察)

レポについては1つ前の記事を参照↓

以下は、8/14の深夜にレポを書き終えたままのテンションで書いたものです。

個人的な感想なので真面目に書いている所もありますが、主観的な表現(特に「山田涼介について」は贔屓目MAXな表現)も多いと思いますので引かれてしまった方&苦手な方はその場でUターンして下さい(笑)

 

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ツアーの考察中心に書こうと思う。

内容は大きく分けて以下の4つである。

〇9年目のJUMPにおけるDEAR.の意義

〇コンサートの構成について

●セトリ落ちしたアルバム曲

●セトリの順番

SMAP解散報道を受けて

●アイドルのピリオド

●JUMPの今後

山田涼介について

 

〇9年目のJUMPにおけるDEAR.の意義

まず、前回のJUMPing CARnivalはアルバムJUMPing CARが「JUMPの玩具箱(自動車工場)」というコンセプトの元にわいわい楽しい今の一般的なJUMPのイメージ通りのツアーだった。

今回のツアーとアルバムは、去年のツアーが終わって少したった頃から山田が考えていた「仮面舞踏会」「プロム」という案を元に作られた。よってカッコイイ大人な1面を全面に押し出したツアーといえるだろう。

10周年の年はおそらくお祭り騒ぎになる事が予想されるため、その前にJUMPの現在地を示す事は9年目の重要な役割と言えるだろう。また今年敢えてクールにする事で来年また可愛いコンセプトにした時の反動がより大きいものになるのは想像に難くない。

 

〇コンサートの構成について

●セトリ落ちしたアルバム曲

今回のアルバムDEAR.では新曲が20曲あった。(ユニット曲4曲を含める)その中でセトリ落ちした曲が7曲ある。アルバムを引っ提げたツアーであるのにセトリ落ちするのは残念な事に思えるが何故セトリ落ちしたのかを考えてみた。

まず、アルバムの曲数そもそも多すぎる。また、それに加え前回のツアー以降に発売された真剣SUNSHINEのカップリングも考えるとこれを全てセトリに含めるのは厳しい。なおかつJUMPはコンサートにおいては「量より質」を重要視しており1曲1曲の質を落とさない為、アンコールとバラード以外の曲には全て振り付けが付いている。体力面を考えると本編で2時間が限度となるのだろう。

次にセトリ落ちした7曲について…

・ドリームマスター

個人的にお気に入りだったので悲しい。ただ、歌割りが細すぎるのでコンサートには向いていないのか、NEW AGEと同じ運命を辿ってしまった。

・B.A.B.Y.

ラジオで発売前に解禁されていたにも関わらずセトリ落ちした曲。ただ、カッコイイ系が多い今回のアルバムなので優先順位的に低かったのかもしれない。

・Special Love

疾走感のある曲で知念氏が好きそうだが、残念ながらセトリ落ち。確かに他のアルバム曲に比べると主張が少ないかなという印象。

・Eternal

ラジオで発売前に解禁されていたにも関わらずセトリ落ちした曲。分類でいうとミディアムバラード。すごく良い曲であるしファンからの期待も大きかった。しかし、この曲を入れるとおそらくEveがセトリ落ちしたであろう。Eternalはいのありの推しの曲に対して、Eveは高木推しの曲であるからバランスを考えた結果だと思う。

・スローモーション

JUMPらしい爽やかな曲だが、今回のアルバムのコンセプトの軸からは少し離れている印象。

・KISS Diary

これは歌って欲しかった。なぜなら歌詞がすごく今のJUMPにマッチしているから(もしかしたら今年も単独でカウコンやるのかな?それならカウコンで歌った方が歌詞的に感動するから許す。)でも、これもEternalと同じくミディアムバラードなので仕方がないと思う。

・Brand New World

これも9年目の彼らの未来への希望に満ち溢れた曲なので歌って欲しかった。1番が終わるまでにに9人全員のソロパートがきちんと含まれているので期待していたのだが…(カウコンでやるなら許す(←2回目))ただ美味しいところでの山田のパートが多いのでEternalと同様にバランスも考慮したのだろうか。

 

●セトリの順番

セトリの流れを感じて貰うために少しストーリー風に説明しようと思う(笑)おそらくファンにしか共感してもらえないと思う。(ファンですら共感してもらえるか…)

InvitationからМasqueradeを持ってきたのは言わずもがな大正解。

その後RUN de Boo!で会場を煽った後に可愛さ爆発のキミアトを持ってきて出だしの3曲でボルテージを上げ、メンバー紹介Viva!9's SOULで会場の雰囲気が完成する。この4曲の時点で既に満足。

そこからBESTとSEVEN(7)でかっこよく決め、口説きますでギャップで落とす(掛け声もあって楽しいし)

そして、前半のクライマックスへ

orderで最高にかっこよく決めた次の瞬間に、ペンラもって可愛く踊るJUMP

極めつけのWe are 男の子!

ここまで、可愛さを封じ込めて約30分間焦らされたファンはこの曲の可愛さに打ちのめされる。結果「We are 男の子!」中毒になるファン多数。

そのまま真剣SUNSHINEまで持っていき、前半の最後はJUMPのバックとして自分達もセルカ棒で撮った写真の1部になれた幸福感。

ゆるーい、内容なーい、男子高校生の休み時間みたいなMCで微笑ましい気持ちになったら途中でFrom.歌われて、わちゃわちゃした彼らにまた笑顔になってたらいきなりMy Girlの作りだす雰囲気に飲み込まれそのギャップとパフォーマンスの完成度に死を悟り墓を立て、そこからの僕とけいとのギャップについていけないありやま担は墓に入る。

知念と岡本と楽しく踊って癒されたと思ったら、伊野尾のピアノが始まり一気に雰囲気が一転。やまやぶの歌い出しにペンラを振るのを忘れそのままChiku Takuのダンスとバンドで頭がいっぱいになりバラードのEveで幸せになる。

そこからMr. Flawlessの高身長3人組みにハートを打ち抜かれた矢先に始まるカッコイイJUMPの映像。 そして、シャンデリアに乗って天界から現れた彼らに悲鳴。そのまま激しいフォーメーションダンスに魅せられTasty Uで腰を突かれ千手観音ダンスを経て、また腰を突かれ死亡寸前の所で進化したRide With Meが始まり今までの演出が走馬灯のように蘇りペンラを振るのを忘れ見入る。

やっと、息つぎのトロッコ曲に入るが、これも振り付けがあるから気が抜けない

カモナで踊り、明日エルでタオルを振り回し出し切った所で最後のDEAR.を迎える。

黒から一転、白い衣装を身にまとった彼らがまた、天界に帰っていく。

ざっと、こんな感じ。

これでたった120分。多幸感。

緩急やバランスは良いと思う。

JUMP名物の後半にキツイダンス3連続は体力がある内は続けて欲しい。

いつまでもデビュー曲を初めとする昔の曲を切り捨てアルバム曲を出来るだけ入れるように振り切ったのは、私は正解だったと思う。(古株を切り捨てる位の覚悟がないと新規をしっかり取り込めないという事。)

MCに関しては…正直他のグループさんと比べてしまうとつまらないと思う。(ゆる〜い仲良しな彼らが見れればファンは満足だけど(激甘))それから、order前のコール&レスポンスや愛のシュビドュバのペンライトの色の変え方はもう少し改善した方が良いと思った。JUMPは現場主義な所があるので複数回コンサートに入れるファンは慣れる時間があるが、1回しか入れないファンにとっては、その1回で咀嚼し切れない、分かりにくいというのが本音。JUMP自身もオタクが複数回入る事を前提に考えてる感じがまだ消えきらないのかな…と。現にMCで「ファンの皆も回を重ねる毎に上手くなって…」的な発言もあるし。その発言自体は全然悪くない、むしろ褒めて下さって有難いけど…JUMPくん、少し前とは状況違うんだよ。君たち凄い人気になったから1回しか入れないファンもいるんだよ〜っていうのが本音です。

そして、このセトリから感じる事。

おそらくカウコンはDVD化されない。(少なくともフルでのDVD化は絶望的)カウコンそのものがその年のツアーの延長線上にありセトリの大幅な変更がなかったのが最大の理由であると思う。

カウコンのみでお披露目された曲の中で新曲だったのは以下の3曲。

①Ignition

②Fever

③Chiku Taku

②は煽って一緒に盛り上がる系なのでダンスは無いのでDVDにならなくても最悪我慢出来る。

①は山田のサックスがプラスされとても良かったが冬の曲であるし、山田自身1人だけ目立つ事を避けているのだと仮定すると残る③だけはきちんとDVDに残したいという事になり今回のツアーでChiku Takuをセトリに組み込んだという所だろうか。

 

SMAP解散報道を受けて

●アイドルのピリオド

なぜこの見出しにしたかというと、私が参戦した日が偶然にもSMAPさんの解散報道の日であったから。

始まりがあれば必ず終わりがある。

だから、今こうして楽しく応援出来る関係性もいつまで続くかは分からないし決して当たり前の事ではないと感じた。

DEAR.のパンフレットでDEAR.の最後のピリオドにちなんで「ピリオドを打ちたくないことは?」という問に「朝ごはんを食べること!」など思い思いの答えをしているのだが「このHey! Say! JUMPというグループ」と答えたメンバーが何人かいた。

その中でも有岡は「おじいちゃんになっても一緒にいたい。」と答えていた。

またコンサートの挨拶で、

【JUMP@横浜8/14 2部】 最後の締めの挨拶 有岡「本当にこのグループでよかったなって思います。ずっとHey!Say!JUMPで色んな景色を見ていきたいと思います。みなさん、どうですか?ついてきてくれますか?二言は無しですよ!!?ありがとうございました!」 (Twitterより抜粋)

おそらくこれは今のJUMPが仲が良いから出てくる発言だと思うが、現実問題として厳しいものがある。あれだけ一世を風靡したSMAPさんでさへ解散、そして今のパフォーマンスを60歳まで提供し続けられるわけもない。

ではどうすれば良いのか。

結論からいうと私にはまだ分からない。

ただ、はっきり分かるのは、まだ先の話であるが今後JUMPに求められているものはアイドルとしてどのようにピリオドを打つかという事である。 スタートは勿論だが、きちんとゴールする事はもっと大事で、その過程は更に大切だと…。

●JUMPの今後

先の考察と少し被るが、今回のコンサートを拝見して感じたことから考えるJUMPの未来。

確かに、彼らにとってダンスはもちろん武器だし、歌もCDとの境目がないくらい上達しているし、バンドもこなせる。

まだまだ伸びしろもある。

けれど、裏を返せば特徴がない。

9人いてそれぞれの個性を持ち合わせて全てをこなすが故に、突出して押し出せるものがない。

私はもし彼らを本当に売り出したい(幅広い世代に知られたい)なら、まずはポンコツJUMPで売り出すべきだと考える。なぜならば、単体としてポンコツアイドル枠の芸能人はいても、グループとしてポンコツキャラのアイドルそれもジャニーズはいないからである。舞祭組がいるじゃないかという意見もあるだろうが舞祭組は曲がポンコツに見えるだけである(めっちゃくちゃ褒めてます)。

綺麗な顔をした可愛いだけの男の子達という一般的なイメージを逆にバラエティでいうフリに使うのだ。

その子達が出来ない姿を見てテレビの前の人達は笑う。そして多少の興味を持って調べてみる。そこまでくれば大抵の若年層は沼に1歩足を踏み入れている。

その辺りで誰かがドラマで違う顔を見せる事で話題を作り、音楽番組で彼らのアイドルとしての1面に惹かれた人はコンサートに足を運んでもらい沼に落とす。

若干長期的なスパンではあるが、幅広い世代への認知度をという点では1番だと思う。出来ないアイドルグループ(ジャニーズ)は面白いと思う。

 

山田涼介について

正直感情的になってしまうから書くか迷った。でも所詮自己満足だから思った事をそのまま書こうと思う。要するに山田涼介をベタ褒めするという事です(笑) 

正直曲の主要なパートを任されているのでどうしても他のメンバーより目立ってしまうが、「愛してる」系の決め台詞がなくなったのは大きな変化と言ってもいいだろう。私はアイドルであろうと頑張ってる彼を見るのが大好きだから今回もこれ以上ないくらいの涼(良)席で普段見れない踊る後ろ姿も見れたし満足!

やっぱり何だかんだで優しいんだなって。OPの映像も大阪の初日のみ流した自分の部分は次の日からカットするし、エンディングの直筆メッセージも横アリから圭人に最後の1文任せたり、自分より他のメンバーの良さを見せたいって気持ちが凄い伝わって来た。だから、メンバーも彼が「今回は自分にやらせて欲しい」と言った時すんなり受け入れてくれたのだと思う。

パソコン出来ないからノートに舞台構成とかグッズとかのイメージを書いてスタッフさんに打って貰って、メンバーと関係者へのプレゼンして。終わったらトイレで薮くんに「薮ちゃん緊張したよぉ〜」って言っちゃうし、コンサートではカラコンして首に星つけて明らかに気合入ってますって分かっちゃうし(笑)。そりゃお兄さん方から可愛がられる訳だ(頭抱)。多分、完璧に見えて欠点ばかりだからメンバーも放っておけないんだよね。山田涼介には僕らが付いてあげなきゃって思わせるセンターなんだよね、多分。メンバーがいるから彼はセンターに立てているし、メンバーが絶対エースって認めてくれてるからその期待に応えようとバカみたいに頑張るから。それを1番分かってるから彼は1人じゃなくてグループの成長を誰よりも考えて今回のツアーを組み立てた。

けれどその事と自分が変に遠慮するのは違うのではないかな?って今回感じた。私自身もメンバー全員が目立つようになればいいなって凄く思っていたから、彼の演出には期待してた。だけど実際に見たら少し物足りなさを感じてしまった。絶対的な主役がいない感じがしたからかな……でも冷静になって考えるとこれが今のHey! Say! JUMPであり、彼が見せたいHey! Say! JUMPの姿だったんだよね。山田担としては今まで彼が目立つのが当たり前みたいな所が少なからずあったけれど、今回のツアーでその考えを彼は消し去ってくれたように思う。


それでも要所要所持っていくのは、やっぱり彼だったのかな。歌声はCDとの境目が本当に判断出来ないくらいので、というよりCDより上手く聞こえるところもあった(笑) ダンスも歌もトークも確実に余裕が出てきたなという印象。特にダンスは滑らかだけど、止める所はきちんと止めるから美しい。あと、Ride With Meの間奏であんなにダンス苦しそうなのに直後のCメロの生歌の上手さは圧巻。
あとは何と言っても表情。他のメンバーもダンスと歌に関しては引けをとらないけど、カメラに抜かれた時の顔は本当に毎回違う表情で、自分の魅せ方を日々研究してる成果だなと。

彼は、それが実現する・しない関係なくどうすればメンバーの良さが出るかを考えている時間が好きだと言っていた。私は表舞台でキラキラしているアイドル山田涼介が大好きだが、何かをプロデュースしている山田涼介も好きだ。だから、今後歳を重ねた時、裏方で作品を作っている彼もアリだなと思った。

今まで作詞をしたり、ツアーの衣装やセトリを考えた事はあったけれど「DEAR.」は彼が初めて1人で大枠を作った記念すべき作品だと私は思う。

アルバム名に敢えて数字を入れなかったのも長期的なスパンで将来を見据えた彼の考えだ。「親愛なるファンへの感謝」「9年目の僕らを知ってもらう」というコンセプトのもと統一感のあるアルバムとツアーのため物足りなさを感じるファンもいるだろう。セトリに関しても、ファン全員の要求を満たすのは不可能。それも全て分かった上で発起人になった彼の勇気と、忙しい中スタッフさんと話し合って、誰よりも考えてくれた彼のプロ意識を私は評価したい。(もちろん、そんな彼を見守って、サポートしてくれたメンバーや周りの方々にも感謝している)

きっと、山田涼介は山田担の過保護な褒め言葉に甘えることなく、きちんと反省点は修正して来年に繋げてくれるだろう。来年にも期待。
 
最後にアルバムとツアーを通して感じた事を一言で表すとこうなった。 

 

DEAR.は来年のHey! Say! JUMPも楽しみだなと思える、1年後に読み返すとその本当の価値が分かる手紙。