山田担による沖田総司ポイント その1
長らくはてなブログを更新していませんでした。もちろん、自担(山田涼介)に対する熱は冷めることはなく日々情報収集はしておりましたが自分の感情をアウトプットするエネルギーが残っていませんでした。
が、しかし!映画『燃えよ剣』公開に先立ち、しっかり予習しておきたいと思い本棚を漁り『新選組血風録』『燃えよ剣』を読みはじめたところ「沖田総司」の魅力にノックアウトされ、これは書かねば、書きたい、いや書かせてくれ!という感情に襲われました。
最初に断っておきますが、あくまでも私の脳内では「沖田総司=山田涼介が演じている」という前提のもと処理しています。
ただの、ヲタクが勝手に妄想して勝手に胸を躍らせ、独断と偏見MAXで備忘録的に落としていくだけですので、真面目な読書感想文ではございません。苦手な方はUターンして下さいませ( ◜◡◝ )
という事で、マイペースで更新していきます!
まずは『燃えよ剣』と思ったのですが…何せ上下巻二冊にわたり沖田総司ポイントがあり過ぎるので、新選組の短編集『新選組血風録』から一話ごとにポイントを見ていきたいと思います!あらすじ紹介はメインテーマではない為、ほんっっっとうに簡単に(呟く程度の文字数)まとめたものですので、詳しくは書籍で読んでください。
Episode01『油小路の決闘』
〜慶応3年(1867年)11月
【簡単なあらすじ】
新選組取調役の篠原が、部下の助太刀に入った際に深手を負った事をきっかけに新選組に対して反骨心を抱くようになり、やがて伊東甲子太郎らと共に脱盟し、油小路で新選組と決闘になる。死をまぬがれた篠原は薩摩屋敷に逃げ、のち官軍東征の時に従事した。
【沖田総司ポイント】★☆☆☆☆
残念ながら、沖田総司が登場する場面はありません。油小路の決闘自体が1867年である事から既に沖田は病床(結核)にあり第一線での活躍はほぼ無かったということかなと想像しました(知識浅)。強いて挙げるのならば、主人公の篠原と共に闘った服部武雄を「当時、新選組の沖田総司よりもまさるといわれた北辰一刀流の使い手」と表したくらい。余談ですが、その服部の戦い様の表現が数行ですが、非常に惹き込まれるものがありました。
Episode02『芹沢鴨の暗殺』
文久3年(1863年)2月〜文久3年(1863年)9月18日
【簡単なあらすじ】
新徴組(新選組の前身)に応募して京(京都)に上った土方歳三らが、再び江戸へ引き返すように命じられた際に京に留まった隊士が集まり発足したのが新選組である(発足時は近藤派8名と芹沢派5名の計13名と言われている)。初代組長(筆頭)は芹沢鴨であったが、近藤派は芹沢鴨を暗殺した。
【沖田総司ポイント】★★★★☆
新選組の発足と、新選組が近藤勇率いる新選組になるまでを描いた重要なこのお話しには沖田きゅんが何度も登場します!(歓喜)
ポイント①
徴募された隊士一同が顔合わせを終え座式で昼食をとった際に土方が芹沢鴨を何者かと尋ねる場面。
「何者だ、あれは。━━━」小さな声で、横の沖田総司にたずねた。沖田は天然理心流の免許皆伝者で腕は近藤、土方よりも立ったが、年がわかく、しかもふしぎな若者で、どういうときでも明るい童子のような相貌をしている。このときも訊ねられて、
「何者でしょうね」
と、にこにこ笑いながら、
「私はきっと水戸者だとおもうな」
(以下省略)
はい、既に可愛い。まず容姿が「明るい童子」と表現されている青年よ…脳内山田変換メーターがこれだけで故障しました。
剣を握らせたら自分達より遥かに強いのに、普段はにこにこ笑って物腰柔らかにしているなんて、ギャップ萌の最たるもの。十歳ほど離れた近藤や土方が可愛がるのは無理ないわ。
ポイント②
近藤が芹沢の宿を用意し忘れたつら当てに、芹沢が付近の小屋を叩き潰して薪にし、火をつけた場面。他の隊士一同は万一出火に供えて旅装のまま一睡もしない中…
沖田は二階から往来の火柱をおもしろそうに見物した。
…え?は?
無邪気という言葉で片付けてよいのか。ただハッキリしたのは、沖田が只者ではない事。
山田さんにやらせたらいい顔するんだろうなぁ〜というより既に私の脳内変換メーターでは山田きゅんが口角をあげて呑気に火を眺めています!
この沖田総司には、グラスホッパーの蝉に似た狂気を感じたが、多分真逆なんだろうなと思った。蝉はシジミをみて生を感じる、ある意味普通のマインドを持ってると思う。けど、この沖田総司は悟りを開いているがゆえの狂気というか、この年齢にして常人では辿り着かない所まで辿り着いている狂気みたいなものを感じた。でも、ゾワッとはしない綺麗な狂気という感覚を覚えるのがその掴みどころのない不思議さに繋がるんだろうなと。
ポイント③
芹沢の大砲騒ぎを、近藤・土方がそれとなく沖田に調べさせ報告する場面。
沖田はあいかわらず、何が楽しいのかにこにこしている。
「のんきすぎる、というのでしょう。その点は、たしかに芹沢先生がわるいと思っています。(中略)しかし、やり方が、とほうもなく大きいじゃありませんか。私はああいう芹沢先生が好きだな。こそこそおどさずに、白昼、堂々と大砲でおどす。━━」
沖田は、すこし舌の足りない童っぽいものの言いかたで、「私は、大和屋がいけないと思うな。芹沢先生が怒るのはむりはないと思いますよ。(中略)私の好みでは、そういう心の使い方がきらいだな。」
「坊や。━━━」
歳三は、この沖田を可愛いがっている。
はいもう沖田きゅんが言うんだから、大和屋が悪い!そして、そう沖田きゅんは坊やだよね!わ・か・る!(土方さんと固い握手)事実、悪党(バラガキ)と言われた土方とは違い、沖田総司はお育ちが良いのです。
こんな風に、土方はよく沖田から色々な情報を手に入れる事も多いです。無駄話(という名の有益な話)をするために土方の部屋によくあそびに行く沖田きゅん、出来る子や。
ポイント④
芹沢鴨の暗殺を決めた近藤と土方がその事を沖田に告げる場面。
沖田総司は相変わらず、ふしぎな若者だった。
「芹沢さん、可哀そうだな」
といいながら、この仕事の準備には一番熱心になった。ひどく仕事好きで、凝り性な男なのである。(中略)
「もう大丈夫です。眼をつぶってでも歩けます」
その日を待ちかねている様子だった。
「しかし、芹沢先生は可哀そうだな」
と、この底ぬけに明るい若者は、どこか矛盾していた。その可哀そうだなの口の下からこうものをいうのである。
「土方先生、あなたはずるいから、一ノ太刀はご自分がつけるつもりなのでしょう。そうはいきませんよ。私はこれほど検分しているのだから、私にゆずっていただきます」
出ました、沖田の爽やかな狂気。可哀そうと連呼しながら、芹沢先生のお部屋に何度も遊びに行っては、鴨居の高さや廊下の長さまで検分して最初の一撃を殺らせてくれなんて…なんて奴なんだ。あとは、芹沢先生が寝ごとを言ってるところをこづいたりやっぱり沖田総司は只者じゃない…
それから、この引用だけでは、分からないですが沖田きゅんは芹沢先生にも好かれていたのだろうと。ま、そうだろうね。可愛いもんね。(映画の予告でも伊藤英明さん演じる芹沢鴨に肩を組まれて歩いている身長差最高なカップルみたいなシーンがありましたよね♡そういうシーンじゃない)
あくまでも沖田総司ポイント(というより山田さんに演じて貰いたい場面)を掻い摘んでいるので、詳しいストーリーは書籍で確認して頂けたらと思うのですが、暴君のイメージが強い芹沢鴨は意外に話の分かる人物なのかな〜と思ったり…短編ですが読み応えがありました!
個人的にはこの『新選組血風録』の方が『燃えよ剣』の芹沢鴨に関するエピソードよりも細かく描写されている部分もあって、好きかなと思いました。芹沢鴨の最期は『燃えよ剣』では若干違う書かれ方をしているので(何れも沖田が一ノ太刀ですが)、比較しても面白いかもしれません。映画ではどの様に描かれているかも楽しみに待ちたいと思います。
というわけで今回はここまで。
映画公開までには書き終わりたいなぁ
【引用元】